手・指の痛みについて
日常生活の中でも使用頻度が高く、
負担がかかりやすい場所です
手や指は、骨や筋肉、腱、靱帯、神経などが入り組んでおり、日常生活の中でも使用頻度が高い場所で、安静にしておくことが難しい場所でもあります。
加齢や手や指を長時間酷使することで様々な疾患を引き起こすため、早期診断、早期治療が大切です。
薬物治療、リハビリ、関節注射にて早期治癒を目指します。
症状
- 手が痛い
- 手が動かしづらい
- 手がだるい
- 手が痺れる
- 手・指にしこりやできものがある
- 突き指をした
- 手首が痛い
- 手をひねると痛い
など
代表的な疾患
- ばね指
- ヘバーデン結節
- マレット変形
- 強剛母指
- ドケルバン病
- ガングリオン
- 手根管症候群
- 舟状骨骨折
- キーンベック病
- 橈骨頭骨折
- 尺骨肘頭骨折
- 肘内側側副靭帯損傷
など
よくあるご質問
ヘバーデン結節はどうしたら治りますか？
根本的治療は手術ですが、その前に、薬物療法や、局所の安静（固定も含む）、などの保存治療を行います。 急性期には少量の関節内ステロイド注射も有効です。
指の関節が痛くなり、腫れてきたのでリウマチが心配です
リウマチは指に症状が出た場合、第2関節におきやすいと言われます。 ヘバーデン結節の場合は、指の第1関節です（第2関節に表れるのはブシャール結節といいます）。指が痛む、指が腫れるなどの症状が出てきたら、まずは整形外科やリウマチ科に行けば診断できます。
（整体院などでは、はっきりと症状がわからないまま診断してしまう場合がありますので、ご注意ください。）
主な疾患
へバーデン結節・ブシャール結節
へバーデン結節は指の第1関節が変形し、ブシャール結節は、指の第2関節が変形します。
腫れや痛みが発生し、40歳代以降の女性に多く見られます。原因は未だ分かっておらず、いろいろな程度の変形があります。
腱鞘炎（ばね指・ドケルバン）
長時間、指を使った作業を続けることで腱や腱鞘が炎症起こし、指の付け根に痛みや腫れ、熱感などが発生します。
スポーツをする方や指をよく使う仕事の方、更年期の女性に多く見られます。
ばね指は、痛みの他に指の引っかかり（弾発現象）を感じます。ドケルバンでは、母指を広げたり、動かしたりすることで強い痛みを感じます。
母指CM関節症
指を構成する中手骨と手首を構成する骨の間にはCM関節があり、この関節が変形性関節症を起こすことで、握ったりつまんだりした際に手首に痛みが発生したり、母指が開きにくくなったりします。
手根管症候群
手首にある手根管内の正中神経が圧迫されることで、人差し指と中指に痺れや痛みが発生します。
突発的な発症が多く、原因は未だ分かっていません。
更年期や妊娠出産期の女性に多く見られます。
ガングリオン
主に手関節や手指に直径5～10mm程度の固い腫瘤ができ、多くの場合は無症状です。神経のそばにできると痛みや痺れが発生します。
小粒のものからピンポン玉大のものまで大きさや硬さは様々で、基本的には良性のものがほとんどです。
TFCC損傷
加齢や繰り返しの負担などによって手首の外側にあるTFCC（三角線維軟骨複合体）が変形してしまうことで、手首の小指側（手関節尺側）に痛みが発生します。スポーツをする方や手首をよく使う仕事の方、転倒して手をついた際に多く見られます。